コラム

東洋大学国際観光学部 総合型選抜 プレゼンテーション対策

過去の合格者の対策と声

東洋大学国際観光学部の総合型選抜(AO 型推薦入試)総合系(一般型)において大きな評価項目となるのが、試験当日のプレゼンテーション発表です。志望理由書や小論文に比べて配点が高く設定されていて、課題レポートの内容をどう分かりやすく伝えるかで勝負が分かれてきます。当塾では毎年、合格者から発表の様子についてヒアリングを行っていますが、どの受験生もみんなレベルが高かったという場合もあれば、手元の資料を読み上げているような人が多かった、緊張からなのかたどたどしい話し方で言い間違えが多い人が目立ったなど様々な声が聞かれます。また、発表の時間が終わった瞬間、「ダメだ、私は落ちた」と思ったにもかかわらず、実際には見事合格しており本人の意識と結果が異なるケースもありました。大学から具体的な評価項目が公開されていませんし、評価者によって受け止め方が異なるのがプレゼンテーションというものですから、そこをどう乗り越えるか万全の準備をもって臨まなければなりません。

試験会場での実施形式

「教員2 名に対し受験生5~7名程度にグルーピングし、受験生1名あたり5分間でプレゼンテーションを行っていただきます(時間を過ぎた場合は途中打ち切り)」となっています。グループ発表であるために他の受験生の内容が自然と耳に入ってきますが、ここで心理的に影響されることなく自分の発表に集中することが大切です。ですが、実際には教員も学生も適度な笑いがあって和やかな雰囲気の中で行われることもあるようです。また「提出した課題レポート4 部のうち1部をプレゼンテーション時に渡しますので、出願時に提出したレポートのみを使用してプレゼンテーションを行ってください(パソコン、配布資料などの事前提出物以外のものは使用不可)」となっており、元ネタが手元に用意されるようです。つまり、万が一伝えるべき言葉を忘れたとしても確認できる状況というのは安心材料に繋がることでしょう。ただし、資料を見ずに見事にやり切ることができれば、入念に準備をしてきた取り組み姿勢と本番への勝負強さをアピールすることができます。

合格するための重要ポイント

内容面では「プレゼンテーションの内容は志望動機および課題とします」となっています。つまり、課題レポートの内容と共に志望理由書の内容も合わせて5分間で伝えなければなりませんから、かなり要点を絞って簡潔にまとめることが求められます。両方ともかなりの文字数を使って具体的に記述しているはずですから、どこを残してどこを割愛するのか割り切った考え方をする必要があります。だからと言って要点のみでは具体性が出せなくなってしまいますので、詳しい内容にも言及しなければなりません。どこをチョイスしてどう組み合わせて5分にどう収めるか、なかなか至難の業と言えるでしょう。当塾では、ここでの添削にかなり力を入れており、過去の合格者の傾向をもとに具体的なアドバイスを繰り返し行っていきます。そして、概要の最後には「他者のプレゼンテーションの際に、メモを取る等の目的のために筆記用具を使用することを認めます」という記載があります。これは面接の際に「同じグループの中で誰の発表が印象に残ったか」といったことを質問するために必要になります。つまり自分の発表に集中することはもちろんですが、他の受験生の話もしっかり聴いているかどうかを確認されることになります。時には「隣の○○さんの発表はいかがでしたか?」といったような限定的な質問が出ることもあるようです。したがって、自分の発表とは別にある程度の気持ちの余裕をもって臨むことも必要になります。以上のように文章を書くことだけでなく、話すこと、聴くことを合わせてコミュニケーションの基本が幅広く求められるというのが、東洋大学国際観光学部 総合型選抜(AO型)におけるプレゼンテーション対策のポイントと言えるのです。

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