コラム

東洋大学国際観光学部 総合型選抜 小論文対策

合格へのハードル

まず東洋大学国際観光学部の総合型選抜入試において、小論文が最もハードルが高く、合否を分ける最大のポイントとなっています。その理由は、60分間の中で問われている設問内容を的確に読み取り、自分なりの考えをまとめて、正しく分かりやすい文章で書かなければならないからです。そのためには一時的な努力だけではなく、万全の対策を立てておかなければなりません。志望理由書や課題レポートのように事前に何度も書き直したり、読み返したりすることができませんから、真の実践力を身につけて試験当日にその力をしっかりと発揮できる実力が求められます。

具体的な対策ポイント

まず、小論文の基本として大切なことは、漢字を正しく書くこと、分かりやすい文章を書くことです。「てにをは」の助詞や接続詞、句読点を正しく使うことも必要です。この点は、最低限クリアしないと自分が伝えたい主旨が試験官に伝わらないので合格は厳しいと言わざるを得ません。次に設問にしっかり答えることも重要なポイントです。近年は、「旅館の意義」や「観光の意義」といったようにより大きなテーマについて考えを述べることが求められるようになってきましたので、要旨と共に具体的な根拠までをしっかりと書き切らなければなりません。しかし、そもそも「意義って何?」というように設問への理解力が無いと、考えをまとめることすら難しくなってしまいます。そして、最も重要な要素であり、ハードルが高いのが、自分のアイディアを出すことです。過去問では「国内観光を活性化させるためには?」「旅館の宿泊者数を増やすためには?」「旅行者一人当たりの支出額を増やすためには?」など様々な課題を解決するための施策の提案が求められています。それにもかかわらず、実際の試験では考える時間はそう長くはありませんから思考の瞬発力が求められます。また、非現実的で荒唐無稽な施策では良い評価が得られませんので、観光業の実情に合わせながら独創性のあるアイディアを考え出す必要があります。

当塾の小論文対策

そこで、まず過去問を使って正しい文章を書くこと、設問に正しく答えることの練習を積んでいきます。最初は、そもそも書くべき論点を取り違えてしまっているということも少なくありませんが、それに自分で気づくことが大切です。本番で同じ失敗をしないためにも必要な失敗と言えます。次に、過去問に接する過程において観光業の実態や課題、解決策に関する知識を増やしていきます。訪日外国人に関すること、日本の観光の魅力、ホテルと旅館に関すること、旅行者の消費に関することなど様々な事柄について考えることで、何がポイントになるかを掴んでいきます。また、それらを取り巻く観光業の課題を理解しながら自分なりの策を考えることで、アイディア発想力も同時に鍛えていきます。そして、最後に合格への最大のポイントになるのが、受験生本人の努力です。具体的には、日常から観光に関するニュースや情報に積極的にアプローチして多くの話題に触れておくことです。今はネットという便利な道具がありますから、自力で簡単に情報を集めることができます。例えば、「国際観光」「日本 観光 課題」と検索するだけで、膨大な情報が出てきます。それを全て暗記して勉強するのではなく、日常から多く触れておくことで観光に関する話題性を理解することができるようになります。以上のような対策を十分に立てておけば、最初はハードルの高さに不安しか感じていなかった受験生でも実際の試験でスムーズに文章が書けて合格を手に入れています。

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