コラム

総合型選抜入試のプレゼン、面接でハキハキ話すための対策

総合型選抜入試のプレゼン、面接でハキハキ話すための対策

プレゼンテーション力や面接においてハキハキと分かりやすく話をするために大切なことは、人の話をよく聴く姿勢を持つことです。

なぜなら、言葉を発する側の立場だけではなく、受ける側の立場にも立って両側から「伝えること」を見つめなければならないからです。友達同士あるいは家族との日頃の何気ない会話の中から常に人の話をよく聴くことを心掛けることです。

そして、相手の話が分かりやすかったのか、分かりづらかったのか、なぜ分かりやすかったのか、なぜ分かりづらかったのかをよく観察してみてください。こうした話の聴き手としての分析が、いざ自分が話し手になった場合にとても役に立つのです。

まさに、「人の振り見て我が振り直せ」ということです。

そのためには、まず自分から積極的に質問を投げかけるが必要です。そして、自分が知らない、分からない事柄に対して興味を持つ姿勢がなければなりません。

伝えたい気持ちと知りたい気持ちは、密接につながっています。「周囲の物事に対して興味も関心も無いけど、自分の話だけは相手に伝えたい」ということは絶対に成立しません。日頃からきちんと人の話をしっかり聴くことで、いざ自分が伝える時に聴き手の立場にしっかり立つことができるのです。

また、今のこの便利な世の中、情報を入手する手段はいくらでもあるからといって「あとでスマホを使って調べるから検索キーワードさえ分かれば十分」といった生活を送っていてはいけません。

総合型選抜入試でのプレゼンテーションや面接は人と人との直接的なコミュニケーションです。自分が全く知らない事柄や人に出会った時こそ絶好のチャンスだと思って、相手に直接質問を投げかけるようにしてください。

ポイントは5W1Hです。

「どうしてそうなるの?」=Why?

「それって何?そういうこと?」=What?

「それってどういう人?」=Who?

「それってどこでやってるの?」=Where?

「それっていつ頃からなの?」=When?

「それってどうやってやるの?」=How?

どんな細かいことでも構いません。

自分が知らないことに出くわしたら5W1Hを使って素朴に疑問を投げかける習慣を身につけると、コミュニケーションが生まれ、人の話を聴く機会が自然と多くなります。

そして、「さっきまで分からなかった自分」と「今はじめて分かった自分」を比較して、相手の話の仕方をよく観察するのです。分かりやすい説明なら何が良かったのか、分かりづらい説明はどこが悪かったのか、あるいは最初からどう説明してくれればもっと理解しやすかったのかなど、詳しい分析を行って自分の説明方法に活かすようにします。

日頃、私たちは興味があれば相手に質問をし、無ければそのまま素通りします。

また、その説明が分かりやすければ納得しますが、分かりづらく話が理解できなければ、意外にもそのままやり過ごしていることが多いものです。せっかく伝え上手になるための貴重なチャンスが目の前にあるにもかかわらず、それを無駄にしているのです。実にもったいない話です。

総合型選抜入試のプレゼンテーションや面接においてしっかりした話をするためには、こうしたコミュニケーションの基本をしっかり身につけておくことも大切なのです。

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